脱・個人起業家的文章②
「どんな文章が書きたいですか?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?美しい文章、説得力のある文章、稼げる文章。人によって、立場によって、答えは千差万別だと思います。ちなみに、数年前の私だったら、「集客できる文章」や「人の心を動かす文章」と答えていたでしょう。だって、文章でお客様の心を動かすことが出来なかったら、お申し込みにつなげることが出来なかったら、ビジネスの入り口に立つことは出来ないから。当時の私にとって、文章は自分のやりたいことを叶えるための重要な手段。文章というものを、とてもドライに捉えていたと思います。
では、所変わって今の私はどうかと言うと、まず書きたいのは、日本語として正しい文章。そして、私の思いや感じていることが読み手にしっかりと伝わるような文章です。立場上学校の先生方の書く文章を読む機会に恵まれるようになり、それまで私が目にしていた文章とは180度異なる文章スタイルの中に身を置くようになりました。先生方は、表現も語彙も豊富で知性が感じられる素敵な文章を書かれる方が本当に多く、それまでのコピーライティング的な世界とはまったく異なる文章スタイル。何十年と学び続けてきた先生方にの厚みを感じさせる文章と並んで自分が書いた寄稿文が掲載された時に、「このままじゃ私はだめだ」とショックを受けたほどでした。
今までアメブロで集客のために文章を書くことで、できる限り平易な言葉でわかりやすく伝える能力は身についたかもしれませんが、一方で文章がパターン化し多様な表現や込み入った文章構造の文を書く機会がなくなっていたように思います。視覚的に読みやすい文章を意識して改行を多用して軽さを出したり、写真を挿入してイメージを換気するなど、SNSの機能をフル活用して読みやすい文章を書いていました。でも、寄稿文でそれは通用しません。必然的にきっちりと行間が詰まった文章になります。そこで大切なのが表現力。想像しやすい、理解しやすい言葉を選択する。しっかりとした文章だけれど、表現や言い回しを工夫することですっと頭の中に入ってくる。文章のから書き手の人となり思いが伝わってくる。そんな文章を書くことが今の私の目標です。語彙や表現の幅を広げられるよう、より質の高いインプットを心がけています。
「所変われば品変わる」という表現があるように、その時々自分が身を置いている場所によっても求められる文章力は異なってきます。今まで培ってきた文章力を土台としつつ、より豊かな表現力を持った文章が書けるよう、これからも日々努力していきます!
0コメント