ネットニュースを読んで、気分が下がっていたら。
先週から産経新聞を取り始めました。しかも紙バージョンです。このご時世で再び紙の新聞を取ることになるとは思わなかったので、人間どんな選択をするのかわからないものですね。
今回産経新聞を取ることになったきっかけは2つあります。1つは、小6の娘の受験に新聞が必要だと判断したからです。昨今は中学受験でも時事問題が頻出になっています。テレビから情報を得ることももちろん大事だと思いますが、入試では時事に関する問題が文章を通じて出される。となると、日頃から文字を通じてニュースを読むことが大切なのでは?と思いました。
そして2つ目は、昨今のネットニュースに対する私の強い不信感でした。今まで、Yahooニュースに始まりロイターやNHK、日経新聞など色々なサイトのニュースを見てきたけど、どれもイマイチしっくりこない。ニュースを見終わった後に、嫌な気持ちになることがほとんどでした。「なんで自分の国のニュースを読んでいて、嫌な感情しか湧かないんだろう??」と思った時に、「もしかしたらニュース記事の発行元やニュースをピックアップするサイトの記事選択の基準が私の感性とあっていないのでは?」と思ったのです。
そこで、それまで何となく惰性で見ていたニュースサイトを全削除。私のニュースの仕入れ先をリセットしました。その時に、ものすごい開放感に包まれたことを覚えています。そして、それまで当たり前のように目にしていた、なんとなく気分が悪くなるニュースから離れて少し経った頃、実家が産経新聞を取り始めたことを聞き、産経新聞に興味を持ったのです。試読してみると、新聞自体のページ数は少ないけど、色々な気付きをくれる記事がたくさんありました。単に国政のマイナス要素を述べるだけの記事でなく、政治や政策に対して俯瞰的な視点からきちんと「国のためにどうすればいいのか」という持論を述べる記事が多くありました。事実を俯瞰して見ている姿勢があるから、新聞を読んでいても嫌にならない。今の私にとって、とても波長の合うニュースソースだったのです。
実際に新聞を取り始めてみると、他にも思わぬプラスの効果がありました。新聞紙だと新聞全体に目が行くので、ニュースサイトでは気づかないような記事にも目が行く。結果、新聞を通じて頭に入るニュースの量が増えていっています。また、家族間の共通の話題も増えました。私だけでなく主人も「いや~、面白いね!」と言って、自分でポストまで新聞を取りに行くようになりました。でも、主人と私が新聞記事について対話している所に娘も入ってきたりして、良いコミュニケーションツールになってくれています。
今回新聞をとるまで、私たち夫婦は新聞を取らない・テレビもほとんど見なかったので、情報源のほとんどはスマホ。でも、夫婦であってもお互いが見ているニュースソースがバラバラなのは当たり前になっていました。お互いに知らないニュースを伝え合うことも良かったですが、新聞を通じてお互いに「そうだよね」「これすごくない?」と言った会話が出来るのは楽しいです。今の自分に合う感性のニュースに触れられることで、お互いに世の中の情勢に対して共通の意識を持てること。それは夫婦関係を築いていく上で大切なことなのでは?と思っています。
私たちは日々、自分が思っている以上にたくさんの情報に接しています。それら情報には、無意識に私たちの考え方や感じ方を支配するだけの力がある。だからこそ、今の自分に本当に必要なニュースは何か。自分はいったいどんな考え方をしている情報が欲しいのか。そこに敏感になってみるのもいいのではないかなと思います。
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